「散歩中に自転車を見るたびに飛び出そうとする」「野良猫を追いかけて道路に出てしまった」「他の犬を見ると走り出す」——そういう相談を、訓練士や獣医師は毎日のように受け取っています。

私がこの研究を最初に読んだとき、正直なところ戸惑いました。「陽性強化で解決できなかった」という結果が、きちんとした論文として発表されていた。それは「陽性強化は万能だ」という言葉を信じてきた感覚に、静かにぶつかりました。

でも読み進めるうちに、戸惑いよりも「この研究はとても誠実だ」という感覚に変わりました。簡単な答えを出さずに、難しさをそのまま記述していたからです。

ご褒美でなんとかなる、と信じていた。実際に試した。でも止まらなかった。その経験があるとしたら、あなたは間違ったことをしていたわけではありません。問題は方法の善し悪しではなく、行動の性質にあった可能性があります。

そしてその性質を正面から見た研究が、2024年に発表されました。読んで、正直に言います——簡単な答えは、そこにはありませんでした。でも、何を考えるべきかという軸は、見えてきました。

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