「この子、ちょっと怖がりなんですよね」と話したことのある方は、多いと思います。

散歩中に知らない人が近づいてくるだけで固まる。インターホンが鳴ると激しく吠える。公園で別の犬に会ったとき、尻尾を下げてあとずさりする。音に敏感で、雷や花火の日は一日中落ち着かない。そういう子を持つ飼い主は少なくないはずです。

育てた環境のせいかな、この子の性格かな、社会化が足りなかったかな、と思いながら過ごしているうちに年月が経つ——というのはよくあることです。「うちの子はそういう子なんだ」で落ち着いてしまうことも多い。

でも最近、別の角度からその問いに向き合っている研究があります。不安の傾向が強い犬と弱い犬では、腸内細菌叢の構成が違うかもしれない——そういう話です。しかも、菌の構成を調べるだけで、その犬が怖がりかどうかをかなりの精度で予測できた、というのが2025年の論文が示したことです。